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レッドブックの価格が低いのはなぜ?|全損の賠償額を上げる方法

レッドブック価格、なぜ低いかの実写サムネイル画像

「保険会社から示された全損の金額が、思っていたより低い」

「レッドブックが基準と言われても、価格の出し方が分からない」

このように感じている方は少なくありません。

全損と判断されると、賠償の上限は車の時価額で決まります。その時価額の算定にレッドブックが使われるため、市場の実売価格より低い提示になりやすい傾向があります。提示額では同じ車を買い直せず、戸惑う方も少なくありません。

レッドブックの価格は目安の一つにすぎません。実際の中古車市場の価格や必要な費用を示せば、提示額を見直せる余地は十分に残されています。

本記事では、レッドブックの価格が低くなる理由から、全損の賠償額を上げる反論材料や交渉の進め方までを具体的にまとめます。

読み終える頃には、提示された金額にどう向き合えばよいかが見えてくるでしょう。

全損とは?レッドブックで賠償額が決まる仕組み

コルク盤の上に白の付箋が置いてあり、「仕組み」と書いてある。回りに時計や付箋、ボールペンなどが置いてある写真

全損とは、車の修理費が時価額を上回る状態などを指します。

この場合、賠償は時価額が上限となり、その算定に保険会社はレッドブックを用います。仕組みを知れば、適正な金額を受け取りやすくなるでしょう。

経済的全損と物理的全損の違い

全損には、状態の異なる2つの種類があります。

  • 物理的全損:車が大きく壊れ、修理そのものが難しい状態
  • 経済的全損:修理は可能でも、修理費が時価額と買替諸費用の合計を上回る状態

金額の面から全損と扱われるため、実際に多いのは経済的全損です。

保険会社がレッドブックを使う理由

保険会社は、時価額の算定にレッドブックを使うことが多く見られます。車種や年式ごとの平均的な取引価格が一冊にまとまっており、査定の根拠として扱いやすいためです。

掲載されるのは標準的な価格のため、個々の車の状態は反映されにくい点に注意が必要です。

レッドブックの価格が低いと感じる3つの理由

車のアップリケの上にクエッションマークが書かれており、電卓と一緒に写っている写真

レッドブックの価格が低く見える理由は、大きく3つあります。

  • 標準的な状態を前提にした価格である
  • 平均価格のため個別のプラス要素が反映されにくい
  • 10年落ち以降は評価が一律に下がる

仕組みを知れば、提示額への向き合い方が変わります。

レッドブックとは(オートガイド自動車価格月報)

レッドブックとは、有限会社オートガイドが定期的に発行する「自動車価格月報」の通称です。新車価格や中古車の卸売・小売価格が、車種やグレードごとに掲載されています。

業者向けの資料で、一般の消費者は購入や閲覧ができません。提示額の根拠が見えにくいと感じられがちです。

標準状態の平均価格が基準になる

レッドブックの価格は、標準的な状態の車を前提とした平均値です。低走行や人気グレード、追加装備などのプラス要素は反映されにくくなっています。

大切に乗ってきた車ほど、実際の価値と提示額に差が出やすい傾向があります。

10年落ちは新車価格の1割評価

レッドブックでは、10年落ち以上の車を新車価格の10%で評価するのが原則です。多くの車種で評価が大きく下がり、ゼロに近づくこともあります。

購入費用も国産乗用車版で年間11,000円と業者向けの設定で、一般の人には手が届きにくい資料です。

参照:Goodspeed「【閲覧方法なし】レッドブックは業者のみ購入可!査定額が安くておかしい理由」

レッドブック価格は全損時価額の上限ではない

棒グラフの資料の上に現金、電卓、虫眼鏡、ボールペンが置いてある写真

レッドブックの価格は、時価額を決める唯一の基準ではありません。

裁判では、同じ車を買い直すのに必要な「再調達価格」が時価額の原則とされています。

レッドブックはあくまで目安の一つです。

時価額の原則は「再調達価格」

時価額とは、事故に遭った車と同じ車種・年式・走行距離の車を、中古車市場で買い直すのに必要な金額を指します。これは最高裁判所の判決(昭和49年4月15日)で示された考え方です。

課税や会計上の計算で一律に決める方法は、原則として認められていません。

レッドブックはあくまで目安

レッドブックの価格は、裁判でも有力な資料の一つとして扱われます。それだけで時価額が確定するわけではありません。

同じ条件の車が中古車市場でより高く売られていれば、その実売価格を根拠に、レッドブックを上回る時価額を主張できます。

提示額が低いときにそろえたい反論材料

「YES」と書かれている紙の回りに「NO」と書かれている紙が円状にはられている写真

提示額に納得できないときは、感情ではなく資料で示すことが有効です。

中古車市場の実売価格や同条件車の見積もりが、時価額を裏づける材料になります。

根拠をそろえるほど交渉は進めやすくなります。

中古車販売サイトの実売価格

まず集めたい反論材料は、中古車販売サイトの掲載価格です。事故車と同じ車種・年式・グレード・走行距離で検索し、同等の車がいくらで売られているかを調べます。

複数の掲載例を印刷やスクリーンショットで残しておくと、提示額との差を具体的に示せます。

同条件車の見積もりと根拠資料の開示

中古車販売店で、同条件の車の見積書を出してもらう方法も有効です。第三者が作成した書面は、時価額の裏づけとして説得力を持ちます。

保険会社に提示額の根拠資料の開示を求めることも大切です。金額をどう計算したのかが分かれば、どこに反論できるかが見えてきます。

レッドブックより高い時価額が認められるケース

男性ビジネスマンが手の親指をたてて認められるケースを表している写真

時価額を争う場面では、レッドブックの価格より高い金額が認められることがあります。

中古車市場の実売価格や買替諸費用が考慮されるためです。判断の傾向を知れば、交渉の見通しを立てやすくなります。

中古車市場の価格が重視されるケース

時価額を判断するとき、中古車市場での実売価格が重視される傾向があります。同じ条件の車が市場で高く流通していれば、その価格を根拠にレッドブックを上回る時価額が認められることもあります。

レッドブックの価格が唯一の基準ではない、という考え方です。

買替諸費用が損害に含まれるケース

時価額のほかに、車を買い替える際の諸費用が損害として認められる場合があります。

主に次の費用が対象です。

  • 登録費用
  • 車庫証明の手数料
  • 廃車の法定手数料

これらは時価額とは別に請求できるため、見落とすと受け取れる金額が下がってしまいます。

全損の賠償額を上げる交渉の進め方

握手をして交渉を表している写真

全損の賠償額を上げるには、順序立てた対応が欠かせません。

次の流れで進めます。

  • 提示額の算定根拠を確認する
  • 中古車市場の実売価格など反証資料をそろえる
  • 示談前に交通事故に詳しい専門家へ相談する

落ち着いて進めることが増額への近道になります。

提示額の根拠を確認する

保険会社が示した金額の算定根拠を、まず確認します。どの資料を使い、どの条件で計算したのかを尋ねます。

根拠が分かれば、実際の車の状態や市場価格との違いを指摘しやすくなるはずです。

示談前に専門家へ相談する

提示額に納得できないまま示談書に署名すると、後から増額を求めるのは難しくなります。署名の前に、交通事故に詳しい専門家へ相談してみましょう。

第三者の視点が入ることで、交渉が前に進みやすくなる場合もあります。

よくある質問

Q.レッドブックは一般の人でも見られますか?

レッドブックは業者向けの資料で、一般の消費者は購入や閲覧ができません。提示額の根拠が知りたいときは、保険会社に金額をどう計算したのかを尋ねてみましょう。

Q.全損でも修理して乗り続けられますか?

経済的全損は金額の面での判断のため、車自体が動く場合は修理して乗り続けることも可能です。その場合も賠償は時価額が上限となり、差額は自己負担になります。

Q.買替諸費用にはどんな費用が含まれますか?

登録費用や車庫証明の手数料、廃車の法定手数料などが含まれます。時価額とは別に請求できるため、内訳を確認して漏れなく求めることが大切です。

Q.新車を全損したら新車価格で賠償されますか?

新車であっても、賠償は事故時点の時価額が原則です。登録から間もない車は時価額と購入価格の差が小さいため、購入価格に近い金額になりやすい傾向があります。

まとめ|全損の提示額はレッドブックだけで決まらない

積み木に「まとめ」と書かれており、回りに色鉛筆が円状に並んでいる写真

全損の賠償額は時価額が上限となり、その算定にレッドブックが使われます。標準状態の平均価格や10年落ちの一律評価により、実際の価値より低く感じられがちです。

時価額の原則は再調達価格であり、レッドブックは目安の一つにすぎません。

中古車市場の実売価格や見積もりをそろえ、根拠を示して交渉すれば、提示額を見直せる余地は残されています。

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よくある質問

サービス・調査に関する疑問

保険会社から提示された示談金(車の時価額)に納得がいきません。本当に増額できる可能性はあるのでしょうか?

はい、十分に可能性はあります。保険会社は独自の基準(レッドブック等)を用いて低めに金額を算出する傾向があります。弊社では、最新の市場流通データや客観的な根拠に基づき「本来の適正な車両価値」を徹底調査するため、増額交渉の強力な材料となるレポートをご提供できます。

保険会社から「経済的全損」と言われました。どういう状態ですか?

「経済的全損」とは、車の修理費用が事故当時の「車の時価額(市場価値)」を上回ってしまう状態のことです。物理的には修理が可能であっても、法律上は時価額までしか賠償されないため、保険会社からは「全損扱いとして〇〇万円しかお支払いできません」と提示されてしまいます。

保険会社の査定基準と、御社の調査基準は何が違うのですか?

保険会社は年式や型式だけで機械的に価格を下げる一般的なガイドラインを重視しがちです。一方、弊社の調査では、同等クラスの中古車市場での実際の販売価格、お車の状態、オプション装備の価値など、より現実に即した「適正な市場価値(裁判所・弁護士基準で認められやすい価値)」を個別に算出します。

費用・保険(弁護士費用特約)に関する疑問

「弁護士費用特約」を使うと、本当に自己負担は0円になりますか?

はい、原則として自己負担0円でご依頼いただけます。ご自身(またはご家族)が加入されている自動車保険に「弁護士費用特約」が付帯されていれば、弊社の調査費用や提携弁護士への依頼費用は保険から支払われます。

弁護士費用特約を使うと、翌年の自動車保険料は上がってしまいますか?(等級は下がりますか?)

いいえ、上がりません。弁護士費用特約のみを利用した場合、「ノーカウント事故」として扱われるため、翌年の等級が下がったり保険料が割高になったりすることはありませんので、安心してご利用ください。

弁護士費用特約に加入していないのですが、依頼することは可能ですか?

はい、特約にご加入されていない場合でもご依頼は可能です。その場合は実費でのご負担となりますが、まずは無料のLINE査定で「どれくらい増額の見込みがあるか」をシミュレーションいたします。費用対効果をご確認いただいた上で、正式に依頼するかどうかをご判断いただけます。

対象車両・手続きに関する疑問

相談するタイミングはいつが良いですか?

保険会社から「示談額の提示があった後」かつ「示談書にサイン・捺印をする前」が最適なタイミングです。一度示談書にサインをしてしまうと、後から金額を覆すことは非常に困難になります。提示された金額に少しでも疑問を感じたら、すぐにご相談ください。

年式の古い車や過走行車、カスタムカーでも調査してもらえますか?

もちろん可能です。むしろ、年式の古い車や希少車、カスタマイズされたお車ほど、保険会社の画一的な査定では価値が不当に低く見積もられがちです。市場での希少価値や装備の価値を丁寧に拾い上げ、適正な時価額を算出します。

調査を依頼する際、用意しておくべき書類はありますか?

スムーズに査定を進めるため、「車検証のコピー」「事故車両の写真」「保険会社から送られてきた示談金の提示書面(損害賠償額計算書など)」「修理工場の見積書」などをご用意ください。お手元にすべて揃っていなくても、わかる範囲から無料査定をスタートできます。

遠方に住んでいるのですが、対応してもらえますか?

はい、全国対応しております。ご相談から無料査定、本調査に必要な書類のやり取りまで、LINEやメール、お電話で完結いたします。お住まいの地域に関わらず、同等の質の高いサポートをご提供可能です。